和装と洋装、それぞれの美しさを引き立て合うフォーマルスタイル
結婚式という特別な場において、親御様の衣装は新郎新婦を引き立て、ゲストに品格を感じさせる大切な要素です。とりわけ、和装の「黒留袖」と洋装の「マザーズドレス」は、格式と華やかさを兼ね備えた代表的なスタイルとして、多くのご両家に選ばれています。ですが、「片方が黒留袖を着る場合、もう片方はどのようなマザードレスを選べばバランスが取れるのか?」と悩む方も少なくありません。
このコラムでは、和装の黒留袖とバランスよく調和するマザーズドレスの選び方について、詳しく解説します。黒留袖の格調の高さを尊重しつつ、洋装ならではの洗練された印象を保ちたいと考えている方にとって、参考になる内容をお届けします。
黒留袖とは?和装の最上級フォーマル

「黒留袖」は、既婚女性の第一礼装として知られており、結婚式では新郎新婦の母親や親族が着用する最も格式の高い和装です。黒地に五つ紋が入り、裾に華やかな模様が施されているのが特徴で、着用するだけで場の空気を引き締める力があります。
特に最近では、写真映えすることや、古くからの慣習を重んじたいという理由から、母親の一方が黒留袖を選ぶケースが増えています。しかし、両家の母親が必ずしも同じ装いをする必要はありません。片方が黒留袖、もう片方が洋装でも問題はありませんが、装いの「格」を揃えることが重要です。
マザーズドレスとは?品格と個性を両立する洋装スタイル

「マザーズドレス」とは、結婚式で新郎新婦の母親が着る洋装のドレスを指します。一般的なパーティードレスとは異なり、マザーズドレスには「控えめな華やかさ」「上品なシルエット」「格式あるデザイン」が求められます。
特に洋装であるからこそ、デザインや素材、丈のバランスによって印象が大きく変わります。母親としての落ち着きと品位を感じさせる装いでありながら、晴れの日にふさわしい華やかさを演出することが、マザーズドレス選びのポイントです。
黒留袖とバランスの取れたマザードレスを選ぶ3つのポイント
1. ドレスの色味は「黒系」または「ダークトーン」がおすすめ
黒留袖が持つ重厚感と格式に合わせるには、マザーズドレスもシックで落ち着いた色合いが理想です。黒・ネイビー・ダークグレー・ボルドーなどのダークトーンは、和装との相性が良く、フォーマルな雰囲気を損なうことがありません。
特に黒系のドレスを選ぶと、写真に写った際に左右の母親のバランスが整い、「両家の格式が釣り合っている」という安心感をゲストにも与えることができます。
2. 素材感で格式を演出する
黒留袖の絹の艶やかさと釣り合わせるためには、ドレスの素材も上質なものを選びたいところです。シルク、サテン、ミカド、シャンタンなど、光沢感のある高級素材は、フォーマルな雰囲気を高めてくれます。
また、レースやビーズ装飾が控えめにあしらわれたデザインであれば、黒留袖の柄との華やかさのバランスも取りやすくなります。
3. 袖あり・ロング丈で「格」を保つ
マザーズドレスで最も重要な点は、肌の露出を抑えることです。七分袖や長袖のドレス、またはジャケットとのセットアップが黒留袖との相性に優れています。
スカート丈も膝下~ロング丈が基本。短すぎるとカジュアルに見えてしまい、黒留袖との格差が目立ってしまうため注意が必要です。
黒留袖とのバランスを考えたお勧めマザーズドレス

多くのマザーズドレスを扱うアールズガウンのドレスです。黒留袖とのバランスを考えると光沢感は重要なポイントです。上のドレスは光沢感があり、素材はジャカード(Jacquard)織りで、無地に比べ大変高級な印象です。そして軽量であることも大切なポイント。お値段も驚きの24,800円(2025年7月末現在)と大変コスパにも優れています。レビューに「留袖に負けない品の良さ」という声もあり、マザーズドレスとして高評価であり、黒留袖とのベストバランスと思います!
写真に残るバランスも意識する
両家の母親が並ぶ場面は、結婚式の写真に数多く登場します。そこで目に見える衣装の「格のバランス」が取れていると、全体の印象が引き締まり、見る人に安心感を与えます。片方が黒留袖、もう片方が華やかすぎる洋装だと、写真の中で違和感が出てしまうことも。
一方で、和装と洋装の違いを逆手に取り、あえて異なる文化の格式を尊重するコーディネートを楽しむという考え方もあります。その場合でも、「色味」「素材」「丈感」を意識することで、バランスの取れた装いに仕上がります。
まとめ|和装と洋装は対立しない。調和することで美しさが増す

結婚式における「黒留袖」と「マザーズドレス」は、和装と洋装という異なる文化の装いですが、どちらも母親としての誇りと品格を表すフォーマルスタイルであることに変わりはありません。
大切なのは、「どちらが格上か」ではなく、「どうすれば調和し、美しいバランスになるか」を考えること。黒留袖が持つ伝統的な美しさに寄り添うマザードレスを選ぶことで、洋装でも和装に引けを取らない凛とした存在感を演出することができます。
和装とドレス、それぞれの魅力を引き立て合い、ご両家が心から満足できる一日を演出するために、衣装選びの段階から“調和”という視点を持つことが大切です。