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親族の立場で恥をかかない服装とは?母親の正礼装の基本

子どもの結婚が決まり、式場や演出、招待客などが決まってくると、親族として迎えるお母様自身も「何を着ればいいのかしら?」と悩まれることが多くなります。特に母親という立場は、式の中でも重要な存在。服装選びを間違えると、思わぬ恥をかいてしまうこともあります。この記事では、「正礼装とは何か?」を中心に、母親として恥をかかないための服装マナーと、正礼装・準礼装・略礼装の違いを詳しくご紹介します。

正礼装とは?―最も格式の高い装い

正礼装(せいれいそう)とは、フォーマルな場での最上級の服装を意味します。
結婚式・披露宴・叙勲式・式典など、厳粛な式典で着用するのがこの「正礼装」です。母親が子どもの結婚式に出席する場合、基本的には「正礼装」がマナーとされています。なぜなら、親族はゲストを迎える立場であり、「ホスト側」にあたるためです。

和装なら:黒留袖(くろとめそで)

  • 既婚女性の第一礼装
  • 五つ紋入り
  • 金銀を使った華やかな絵柄
  • 足元は白足袋+草履
  • 髪型はアップスタイルが基本

洋装なら:黒・ネイビー・グレーなどのフォーマルドレス

  • 落ち着いた色合いが主流(白やベージュは避ける)
  • ロング丈が多いが、ミモレ丈も可
  • ジャケットやボレロで上品にまとめる
  • パールやシンプルなアクセサリーが定番

準礼装とは?―ゲストや親族でもカジュアルな披露宴に

準礼装(セミフォーマル)は、やや格式を抑えたフォーマルウェアです。カジュアルな披露宴や友人の結婚式に招かれた場合などに適しています。

和装:色留袖、訪問着など

  • 色留袖(模様が裾部分のみ・三つ紋)
  • 上品な色味で落ち着いた印象

洋装:カラーフォーマルドレス

  • 明るい色も可
  • 膝下〜ミモレ丈が中心
  • レース素材や光沢のある生地など

略礼装とは?―家族の食事会などでの装い

略礼装(インフォーマル)は、正装ではないものの「きちんと感」のある装いです。結納や顔合わせ、会食などで使われることが多いです。

和装:一つ紋の訪問着、小紋

  • あまり華美でない控えめな色柄
  • 帯も落ち着いたものを

■ 洋装:ワンピース、スーツ

  • シンプルなカラーワンピース
  • ジャケットを羽織れば格上げに

母親が結婚式で恥をかかないために気をつけるべきポイント

  1. 白っぽい服装は避ける
     主役である花嫁とかぶってしまう恐れがあるため、白・アイボリー・薄ベージュはNG。
  2. スカート丈は膝下以上が基本
     正装としての品格を保つため、ミニ丈は避けましょう。
  3. 露出は控えめに
     ノースリーブの場合は、ジャケットやボレロを必ず羽織るのがマナー。
  4. 柄やアクセサリーも控えめに
     主役はあくまで新郎新婦。目立ちすぎない上品さが求められます。
  5. 夫婦間の格を揃える
     父親がモーニングを着るなら、母親も和装またはフォーマルドレスを。

まとめ:大切なのは「格式」と「調和」

母親として恥をかかないためには、単に「綺麗に見える服」ではなく、TPOに合った格式ある服装=正礼装を選ぶことが基本です。

子どもの門出にふさわしい装いで、「さすが〇〇さんのお母様ね」と言われるような存在感を演出しましょう!正礼装に不安がある方は、マザーズドレス専門店などで相談するのも一つの手です。和装か洋装かにこだわるより、「立場にふさわしい装い」を選ぶことが、母としての最大のマナーですね。